先週から、課題や動画の配信に加えて、オンライン授業が本格的に始まりました。自宅でずっと学習していたので、「誰かと話したい」という気持ちが強いのでしょうか、オンライン授業では、普段の授業以上に生徒から質問や確認などの発言がありました。オンライン授業の方が普段の教室での授業よりも生徒と教員の距離が縮まるのかもしれません。質問や確認のやりとりから、また他の生徒とのコミュニケーションに発展し、まさしくアクティブラーニングでした。このような状況ですから、諸事情によりオンライン授業に参加できない生徒もいますので、オンライン授業は録画し、授業の講義内容もテキスト教材として別途配信しています。今回のオンライン授業に参加できなかった生徒の皆さんも、次のオンライン授業に参加できるように対応を行っています。
三月からの休校の期間、生徒の皆さんも教員も「今できる学習環境」を作ることに努力してきました。休校当初から課題配信によって視覚的な学習教材を提供し、動画配信によって視覚と聴覚による学習サポートできる体制を順次進めてきました。その過程を経て、オンライン授業で生徒の皆さんと教員とのライブ対話が可能になったことは、大きな成果だと考えています。一つ一つのステップが繋がり、このような環境においてでも、生徒の皆さんと教員の信頼関係が築けてきたのではないでしょうか。
先日、アメリカの新聞記事にこのようなことが書かれていました。『新型コロナ対策として社会的距離(social distance)が指導されているが、本当に必要なのは物理的距離(physical distance)であって、今こそ社会的つながり(social connection)を強めなくてはいけない』。生徒を孤立させず、絆を結ぶ必要性を改めて感じました。少なくとも今は、インターネットを介したこの学習環境が最強のsocial connectionとなっています。
※写真は中3英語の授業