どんな小さなことにも「有り難うございます」と、感謝する心を忘れない人に、そして誰にでも親切に手をさしのべられる人になってほしいという願いです。
新鮮な感受性をもって、さまざまな出来事に疑いや批判の眼差しを向けることは、学問の始まりです。分析や解釈、調査や実験といったリテラシーは、科学の必需品です。一方、人格は、「美しいもの・善いもの」に触れる教育的雰囲気の中で自然に磨かれていくもの。知性と品位をもって女性の可能性を開く人になってほしいという願いです。
「ぞうきんをもって学ぶ」とは、生活や体験を通してつかみとる学び方であり、「辞書をもって学ぶ」とは、自ら調べ、新しい知識を探し求めようとする学び方です。こうした学び方を相互に補い合い、真に力ある社会人になってほしいという願いです。
誰もが大切にしなければならないもの、それは、掛け替えのない人であり、限りある資源と人々の努力によって作られる物であり、二度と戻ってはこない時間です。教育の場に集う者は、「人・物・時を大切に生きる人」になりましょうという願いです。
学祖
松本 生太
(1880年~1972年)
学父
松本 尚
(1917年~1992年)